JAPAM SWIM 2008オープンブース活動報告

今回は4年に1度のオリンピック選考会であり、残酷にも勝者と敗者が明確に分かれてしまうため、かなりピリピリとした雰囲気の中行われた。

近年の水泳界の潮流であると思われるが、各チームで専属のトレーナーを帯同させているチームが多く、プールサイドには非常に多くのトレーナーベッドが並んでいた。選手としては、普段から見てもらっているトレーナーのケアを受けるほうが安心であるということは至極当たり前の感情であり、そのような流れとなっていることもやむ終えない事かもしれない。そのような状況で、本部のトレーナーブースを開く意義や在り方を再検討する必要があると感じた。

今回、トレーナーブースを訪れた選手の中には地方在住のジュニア世代のトップ選手も含まれていた。このような選手の方々へは単純なケアだけではなく、選手の身体的な特徴を選手、コーチへ伝えることも行った。全国から選手が集まる日本選手権という場でジュニア世代への啓蒙活動を行えたことは非常に有益だった。やはり、地方ではトレーナー人口も少なく、ケアの方法を指導できる人材も少ないため、地方の選手やコーチのほうが、ケアやエクササイズの情報に対して貪欲であるという印象を受けた。本部トレーナーブースの活動のひとつとして、このような啓蒙活動を提供できるということは非常に意義深いと考える。【文責 大林、地神】

【参加者】広橋清行、広橋憲子、大金ユリカ、小泉圭介、大林弘宗、浜中康治、酒井吉仁、仲川仁、山岸直美、野津小映子、手塚紀理子、今西寛和、地神裕史、(敬称略)計13名+オブザーバー1名