ごあいさつ

水泳・水中運動と医学との関わりには2つの面があります。一つは医学を水泳・水中運動に応用することであり、医学的知識・技術・機器・施設等を駆使して、水泳・水中運動に関わる様々な事象を医学的に解明することです。もう一つは、水泳・水中運動を医学に積極的に応用して、医療に近いかたちで実践することです。

日本水泳連盟医事委員会では、水泳競技会の救護、ドーピングコントロール、海外競技会派遣選手団における健康管理、水泳・水中運動指導者研修・講習の講師、水泳・水中運動に関わる調査・研究において、数多くのドクター・トレーナーを派遣し、それぞれの時間と場所、周囲の環境に応じて、医学と水泳・水中運動を積極的に結びつけるべく活動してまいりました。

これらの活動が実践的であることはもちろんですが、安全かつ効果的な水泳及び水中運動を実践するためには、実践者の経験を集約するとともに、科学的に解析していくことが重要であり、その必要性は今後増加していくものと考えられます。

 そこで、水泳及び水中運動と関わりをもつドクター・トレーナーが親交を深めて情報交換をし、一層幅広く豊かな学術・社会活動を実践できるために、ひいては日本水泳界の一層の発展と医学の新しい領域の開拓に寄与するために、公益財団法人日本水泳連盟医事委員会連携組織として、日本水泳ドクター会議・日本水泳トレーナー会議が創設されました。