日本マスターズ水泳短水路大会神奈川(川崎会場) 活動報告
2014年5月18日に、当会の地神裕史先生、栗田英行先生、井上浩先生、越智香菜子先生、鈴木の5人で川崎市多摩スポーツセンタープールにて開催された日本マスターズ水泳短水路大会神奈川でのトレーナーオープンブース活動とドライランドトレーニング指導を行ないました。
大会出場選手が約700名いる中、今回はオープンブース用のベッドを3台用意して運営しました。トレーナーオープンブースに関しては、1選手30分枠の予約制にして、午前と午後の2部に分けて行ないましたが、午前・午後とも予約枠がいっぱいになりました。特に午後は予約開始時刻に30人ほどの列ができてすぐに定員に達してしまったため、1人30分枠を15分枠に分けて対応するような時間帯も設け、希望選手の多くが参加できるよう工夫しました。トレーナーブース参加選手からは様々なニーズがありましたが、頭頚部、肩甲帯の張りや疲労の訴えが比較的多くマッサージなどの徒手療法主体で、コアトレーニングや全身のチェックなどの要望などはやや少なかったようです。日頃の自主的なケアとして、ストレッチやトレーニングも指導していきました。
ドライランドトレーニング指導に関しては、ストレッチマット25人分を準備して、10:30~と14:00~と15:30~の計3回を1枠30分枠とし、ストレッチとトレーニングを実技形式にて指導しました。今回は選手控室となっていた体育館の一角を使ったので、目立つ場所ということも幸いして全3回ともほぼ定員に近い人数の選手に参加して頂けるような盛況ぶりでした。ストレッチに関しては前後にストリームラインなどの自己評価を各選手に行なって頂き、ストレッチ後の改善度に満足される方も非常に多かったようです。しかし中には高齢者もいらしてそれぞれのストレッチ肢位を取るのに困難な時もあり、段階的な肢位の選択ができるような調節も必要と思われました。トレーニングでは今回参加して頂いたマスターズ選手の場合、腹横筋などの深部筋を活動させることが難しいことが多く、今回はトレーニングを体験して頂き、今後継続して行なっていくことにより、確かな効果が得られるという紹介にとどめた部分もありました。
私自身、トレーナーオープンブースに今回初めて参加させて頂きました。オープンブースではエクササイズ後に動きが改善し喜ばれるケースも多かったですが、一方で痛みの訴えを持った選手に対して大きな改善につながらなかった時もあり評価の難しさを改めて痛感しました。しかし、各トレーナーの評価やアプローチなども見ることができ、とても勉強になりました。この経験を日々の臨床に活かし、成長していければと思います。
最後に、このような機会を与えて下さった日本水泳トレーナー会議の皆様、今回の運営を支えて下さったすべての皆様にお礼申し上げます。
緑風荘病院 理学療法士 鈴木美企憲