2014年版アンチ・ドーピングガイド

(公財)日本水泳連盟所属競技者<アンチ・ドーピングガイド>

(この内容は2014年1月1日から2014年12月31日まで有効)

(公財)日本水泳連盟アンチ・ドーピング委員会

 

この書類は、(公財)日本水泳連盟に所属する競技者を対象としたアンチ・ドーピングガイドです。

ドーピング防止規定に基づくドーピング検査対象競技会に出場する競技者は、競技会にエントリーした時点でドーピング防止規定に従い、ドーピング検査を受けることに同意したものと見なされます。また、未成年の競技者では、エントリーと同時にドーピング検査の実施について親権者から同意を得たものと見なされます。

居場所情報の提出を行っている競技者(RTPA)への競技会外検査で、居場所情報未提出や検査未了(後述)のケースが多くなっていますので、該当の競技者は十分ご注意願います。

TUEに関しては、別紙の「(公財)日本水泳連盟所属競技者<TUEガイド>」を参照して下さい。

 

<競技会検査について>

①   「国際競技会」国際競技会のほぼ全てにおいて、原則としてFINA Doping Control Rules(FINA ホームページhttp://www.fina.orgより入手可能)に基づき、競技会におけるドーピング検査が行われます。

②   「国内競技会」日本選手権(競泳、シンクロ、飛込、水球、オープンウオータースイミング)、日本学生選手権(競泳)、ジャパンオープン(競泳)、および国民体育大会(競泳)などにおいては、日本ドーピング防止規程(JADAホームページhttp://www.playtruejapan.orgより入手可能)に基づき、競技会におけるドーピング検査が行われます。

③   ドーピング検査が行われる競技会に参加する場合、参加した全ての競技者が検査を受ける可能性があります。飛行機や電車等への時間的都合があっても、検査を断る(ドーピング違反に該当)ことは出来ませんのでご注意下さい。特に競技出場日に帰宅の際は、時間に十分な余裕を持つか、変更可能なチケットをご用意下さい。

④   ドーピング検査の対象となった競技者は、競技後に検査員から通告を受けます。検査は尿や血液で行われます。どちらの検査であるかは通告を受けるまでわかりません。成人の競技者でも付添いを一名つけることが出来ますが、未成年の競技者には基本的に必ず成人の付添い(コーチ、チームメイト、家族、医師など)を一名つけて下さい。あとは、検査員の指示に従って下さい。

⑤   競技者は不注意による禁止薬物使用から、競技支援要員の方々(コーチ、トレーナー、医師、家族など)は不注意による禁止薬物投与から、それぞれ「ドーピング防止規則に対する違反」とならないように十分注意して下さい。

⑥   市販の総合感冒薬の大多数や葛根湯などに、興奮薬(競技会検査に限る禁止物質)などの禁止物質が含まれています。遅くとも競技出場の3日前には使用を中止して下さい。その他の市販薬にも競技会検査での禁止物質が含まれていることがありますので、競技直前の市販薬の使用をできるだけ避けることをお勧めします。

⑦   内容の分からない外国製のサプリメント(禁止物質である筋肉増強剤や興奮薬が含まれていることがある)は絶対に使用しないで下さい。

⑧   ドーピング検査の行われる競技会に出場する競技者で、

a)何らかの病気や怪我で病院・診療所などから継続して薬を使用したり、治療をしている競技者 や

b)競技の直前(競技7日前から)に病院を受診する競技者(注1) は、

1)別紙<主治医先生へのお願い>と共に、この書類一式を主治医の先生にお渡し下さい。

2)主治医の先生に診断名、使用物質(薬物)名、使用量、使用方法、医師の氏名と連絡先を確認し、控えを取っておいて下さい。TUE申請した薬物は、以上の項目をドーピング検査の公式記録書へ記載することを求められます。また、その他の使用物質(薬物)についても物質(薬物)名、使用量、使用方法、使用期間を公式記録書へ記載することが求められます。

(注1)FINAやJADA検査対象者に登録され、ADAMSで居場所情報の提出を行っている競技者(RTPA)は、FINA、WADA、JADAより常時、競技会外検査を受ける可能性があります。また、RTPAではなくとも(特に国際競技会に参加するような競技者の代表合宿などで)競技会外検査を受けることもあります。よって、競技の直前だけでなく、一時的に病院・診療所を受診する場合も常に、1)、2)のようにして下さい。

 

 

<競技会外検査について>

①  競技会外検査は予告なしに検査員が選手の練習場所や宿泊場所などに出向いて実施されます。

②  <競技会検査について>の(注1)でも記載しましたが、競技会外検査はFINAやJADA検査対象者に登録され、ADAMSで居場所情報の提出を行っている競技者(RTPA)が受けることが多い検査ですが、RTPAではなくとも、特に国際競技会に参加するような競技者の代表合宿などで競技会外検査を受けることもありますのでご注意下さい。RTPAでなければ、競技会外検査を受けることは無いと誤解されているケースがあります。

③  FINAやJADAから登録されたRTPAの競技者へは、3ヶ月毎に日本水泳連盟から連絡が入ります。

④  居場所情報とは競技会外検査を実施するために必要な競技者のスケジュールや情報を、競技者がADAMSで提出するものです。競技者が「いつ」「どこに」いるのか、3ヶ月毎に情報を提供し、かつ6時〜23時までの間で競技者本人が確実に検査を受けることが出来る60分/日の時間帯と場所を提示する必要があります。

⑤  居場所情報義務違反(居場所情報不備の警告が18ヶ月間で累積3回になるとドーピング違反(1〜2年間の資格停止)になります)

   a)居場所情報未提出:正確かつ完全な居場所情報提出を行う義務を怠った場合。

   b)検査未了:居場所情報提出において競技者本人が指定した60分の時間帯で、指定した場所に不在であった場合。

⑥  居場所情報の変更は、通常はADAMSで行って下さい。しかし、急遽の予定変更や近くにADAMSにアクセスできる環境がそろっていない状況で、その競技会外検査がJADAからのオーダーの場合でのみ(これは選手側には分かりませんが)、JADAへの電話03-3906-3031(深夜での留守電へのメッセージでも可)でも対応していただけます(但し、FINAからのオーダーの場合はこの方法は無効です。特に海外では注意して下さい)。また、急病などの緊急の事態等では、公的に証明されれば事後報告でも検査未了が警告としてカウントされない場合もあります。

⑦ また、指定した60分の時間帯でなくても検査が行われることはありますので、居場所情報は正確に提出し、いつでも検査が受けられるように対応して下さい。指定した60分の時間帯以外は、警告にはならないから指定の場所にいなくても構わないということではありません。

⑧  検査そのものは競技会検査と同様に行われます。